たかの友梨ビューティクリニック編 ―私たちの働き方と私たちの願い―

 私たちはいま、スタッフの働き方について、たかの友梨ビューティクリニックと話し合いをしています。
 私たちの職場では、様々な労働問題があり、長く働き続けることができない状況になっているためです。今回は、みなさんに私たちの会社で起きている問題について、お伝えできたらと思います。
□私たちの働き方
・働く時間が長すぎる
 たかの友梨ビューティクリニックの多くのサロンで、従業員は朝9時過ぎに出勤し、夜22時前後まで働くといった長時間が、常態化しています 。拘束時間は、13時間近くにもなり、十分な休息が取れません。月末には、23時、24時まで働くこともあり、終電を逃してタクシーで帰宅することもあります。その際、タクシー代は自腹です。さらに、こうした長時間残業の大半は、残業代未払いの状態になっています 。
・休憩時間が取れない
 こうした長時間労働にもかかわらず、休憩時間をほとんど取れないことも頻繁にあります。休憩時間を予め定めることをせずに、お客様の予約を入れていくために、休憩時間が無くなってしまうのです。仕事をしながら立ったままでお昼ご飯を食べるといったこともよくあることです。休憩や食事をきちんと取れずに、長時間働くことは、精神的にも肉体的にも大きな負担になっています。
・休みを取らせてくれない
 会社所定の月9日間の休みのうち、実際に休めるのは月7~8日です。休日に出勤しても、休日手当の支払いもありません。さらに、有給休暇も取らせてもらえません 。10年近く働いてきた従業員でも、一度も有給休暇を取得したことがないといいます。
・ノルマと自腹購入とサービス出勤
 売上げ目標(ノルマ)が個人や店舗に課せられており、それを達成できないと、諸手当や賞与に響きますし、異動の対象や追加研修(有償)の対象となります。こうした売上げ目標と上司からの圧力により、自腹購入(売り上げが足りなかった場合に、自腹で不足分を購入すること)やサービス出勤を強いられています。自爆営業は、数十万円の美容器材の購入など、ローンを組むような多額の出費になることもあります。また、サービス出勤により11連勤をすることになったなどという方もいます。
・新人が次々に辞めていく
 こうした働き方ですと当然ですが、新人が職場に定着しません。新卒で入社した多くの若者が入社後、3年以内に離職してしまいます。離職率は公表されていませんが、1年以内の離職率は、エステティシャンの場合、3割近いと思われます。
・異動命令が急すぎる
 エステティシャン(20~30代の女性がほとんど)は、全国転勤の契約となっており、千葉→仙台、東京→大阪、仙台→東京など、遠隔地への異動命令があります。こうした異動命令の中には、数日後に、東京から関西地方へ異動を命じるような急な異動命令もあります。そのため、結婚生活や育児・介護との両立がとても難しくなってしまいます。
・産前産後休業・育児休業の取得を妨げられる
 こうした厳しい働き方をこなして、好きな仕事を続けていくと、妊娠・出産を迎える方もいます。ですが、会社はこうした社員に対しても、産前産後休業や育児休業の取得を妨げようとします。「フルタイムの正社員で復帰することが、産休を取得する条件。」「パートにならないか。」「一旦辞めて、再雇用でもよいのではないか。」「育児休業の終了後には、今働いている店舗には復帰できない。」などと説明されたという声が複数人からあがっています。
□私たちの願い
 それは、「ずっと働き続けたい!と多くのスタッフが思える職場環境を作りたい!」ということです。業界のパイオニアである、たかの友梨ビューティクリニックには、「業界No.1の女性が働きたい企業になってほしい」と、心の底から願っています。
 そのために、残業時間を減らして、休日・休憩をきちんと取り、出産や育児にも配慮できる余裕のある働き方を実現していきたいと思っています。
 多くの女性を幸せにするエステティシャン自身が幸せになれる会社を目指して、私たちエステ・ユニオンは会社と今後も話し合いを続けていきますので、ご支援のほどよろしくお願いいたします。

たかの友梨ビューティクリニック編 ―私たちの働き方と私たちの願い― への3件のコメント

  1. 匿名

    話題ニュースから。もうブラック企業は会社案内に我が社はブラックですが、入りますか?と書いたらと思います。よく死なないで勤務してるなあとも。活動がんばです

    返信

  2. 匿名

    現社員です。まったくこの通りの勤務が毎月の事。さらに、売上目標に届かなければレポートの強制。上司への意気込みメールやら社長への賞与お礼メールの送信と報告の強制も当たり前。
    是正勧告を受けて以降、本部からは休みの取得を義務化されたが、売上目標などは変わらず…。結局、使わなければ残るはずの有給をシフト表上使われてサービス出勤という現状。
    さらに、こちらの団体を悪徳商法扱い。改善の為の変更は、社長からの好意と通達されていた。
    活動を知らせるハガキのシュレッダー廃棄に始まり、「この団体に相談して相談料として大金を取られたりしている。スタッフの為にも関わらせるな」と店長へ指示まできてるよう。
    私の店でも、たまたま店長より先にハガキを受け取った私以外、詳細を知らない社員ばかりだ。
    真に受ける店長たちも物を知らないが、発信源であろうディレクターの横暴も改善、監視して欲しい。
    ネットで本部のコメントを読んだが、そもそも定休日と有給は勤務報告書で記入する欄からして違う。計算間違いで減額した、という回答は、あり得ない集計方法のはずだ。
    外部にバレない範囲でとりあえず改善したフリをしているのが分かる。
    非常識な指示の書かれたFAXや、業務用のケータイがあるにも関わらず鳴らされる固定回線での恫喝まがいな発言を全て情報提供したい。
    こちらの活動が、正しい方法で会社を変えてくれるのであればいくらでも協力したい。
    社外の方も、是非この団体の活動を広めて頂きたい。お客様の為にエステを提供出来る会社でありたいのが、働いている社員ほとんどの想いです。

    返信

  3. エステ・ユニオン

     エステ・ユニオンのブログ担当です。コメントにて現状をお伝えいただき、ありがとうございます。
     差し支えなければ、匿名でも構いませんので、ぜひ電話やメールでご連絡・ご報告をいただけると幸いです。
     一人でも多くの現職の社員のみなさまのご意見をいただき、改善へと向けて活動していきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。
    TEL:022-796-3894(受付:8時~22時:平日・土日祝)
    メール:info@esthe-union.com

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