◆2月3日に東北医療器械事件第12回期日が開催されました
この裁判は仙台や松島などのホテルや旅館にセラピスト(エステ・マッサージ)を派遣する東北医療器械(現:REジャパン)に勤務していた20代の男女6人が、同社と取締役15人を相手取り、未払い残業代と精神的苦痛に対する損害賠償など計約 3658万円を求めて仙台地裁に提訴した事件です(東北医療器械事件の詳細についてはこちらhttp://blog.goo.ne.jp/sendai-posse/e/36f3ebc86531984482f3ed723231c614)。
当日は、学生や支援団体の傍聴者、合計20名程度にご参加をいただきました。学生の中には今年で大学を卒業する方もいらっしゃいましたが、その方は大学2年生のころからずっと東北医療機械の裁判傍聴支援をされており、そのような支援者の方の存在は、原告の方にとって、とても大きなに支えになっています。当日は原告の元東北医療器械従業員の方も参加され、初めて傍聴に参加した学生に当時の過酷な労働環境を報告していただきました。
◆和解に向けた協議が進んでいます
今回の期日では、和解の話が中心となりました。和解内容についてはまだ議論の最中ですが、原告の方々にとっては一定評価できる部分もありました(現段階では詳述はできません)。しかし、最終的に会社側がこの和解内容を受け入れるかという点はまだ未確定であり、また社長である木村かほる氏の責任追及という点では不十分な部分もあるため、今後も会社側や裁判所に対して協議を続けていきます。
◆次回期日は、3月28日(月)の16時からです
2016年3月28日(月)の16時から、第13回弁論期日が仙台地裁308法廷で開かれます。今後ともご支援のほど、よろしくお願いいたします。
本裁判は、原告の方々を、弁護団、ユニオン、学生、支援団体などが連携して支援することによってこれまで戦ってくることができました。今後も、ユニオンは原告の方々を支え、納得できる解決をできるまで尽力していきたいと思います。