先日、エステ・ユニオンへ「長時間労働、休憩が取れない、残業代が払われない」状況を改善したいというエステティシャンの方から相談が寄せられました。
(1)相談者の方の状況
①長時間労働
朝10時前から21時半頃まで働くという長時間労働を続けているということでした。早いと9時に出勤し勉強会をする時もありました。
→過労死レベルの長時間労働で、体調を崩してしまうリスクが非常に高く問題です。
②休憩が取れない
休憩時間を技術に入って取れなかったり、部屋の準備や片付け、電話対応やカルテ記入などで削られてしまう状況がありました。
→休憩は法律上1時間取らなければなりませんし、休憩時間に上に書いたような業務をしていたら休憩を取れているとは言えません。
③残業代が払われない
早出・休憩・残業などの時間外労働に対して残業代が一切払われていませんでした。
→法律上、時間外労働に対しては、1分単位で残業代を払わなければ違法です。
(2)解決の流れ
①労働時間の証拠を集める
労働事件は証拠が勝負です。1分単位での出勤退勤、休憩が取れていないという状況のメモを取りましょう。
また、メモ以外にもメールやLINE、時計の写メなど、労働時間を証明できるものを保存しておきましょう。
②ユニオンと一緒に会社と交渉や労働基準監督署へ通報
証拠が集まって会社の違法行為の証明ができるようになったら、ユニオンメンバーと一緒に会社と改善の話し合いをしましょう。また、労働基準監督署へ通報も同時に行い、監督署からも取り締まってもらうことが効果的です。
会社が違法行為をやっているのは明白なので、必ず改善はできます。また、ユニオンで話し合ったり、労基署へ通報したことに対する報復行為・嫌がらせは違法行為です。
(3)同じような環境で悩んでいる方はいませんか?
上に書いたような問題は、証拠を集めてユニオンと一緒に行動することで必ず改善できます。もし同じような労働環境で悩んでいる方がいましたら、是非一度ご相談ください。相談無料・秘密厳守です。