ベルルミエールへ労働基準監督署から是正勧告が出ました!

◆労働環境改善に向けた話し合いを継続しています
ベルルミエール(http://www.belle-lumiere.jp/)は、従業員数150名ほどの中規模エステ企業です。設立から今年で13年の新興企業であり、全国で約30店舗、海外にも4店舗を展開しています。
現在、エステ・ユニオンには全国のベルルミエールで働く従業員・元従業員から相談が寄せられ、会社と労働環境改善の団体交渉(話し合い)をしています。ベルルミエールで働いていたAさんの労働環境には、求人の不適切表示、長時間労働、所定の休憩を取れない日があった、残業代不払い、最低賃金割れなどの問題がありました(http://esthe-union.sblo.jp/article/179411600.html)。

◆ベルルミエールへ是正勧告(行政指導)が出ました!
Aさんは関西の店舗で働いていましたが、最寄りの労働基準監督署へ通報をしたところ、以下のような是正勧告が出ました。
(1)労働基準法32条(労働時間)違反
Aさんは、最も多い月で、労働災害の認定基準(通称:過労死ライン)である月80時間を超える、月100時間近い残業を強いられていました。しかし、会社が労働基準監督署へ出している残業時間の上限を定めた届け出は、それよりもはるかに短い時間を設定していました。つまり、会社は、労働基準監督署への届け出よりもはるかに長い時間、違法な残業をAさんにさせていたということです。
(2)労働基準法37条(残業代不払い)違反
定時前の早出出勤、休憩時間の労働、定時後の残業、に対して、一部、労働時間管理の設定に誤りがあり、不払い賃金が生じていました。
(3)最低賃金法4条違反
Aさんは、最低賃金割れの賃金で働いた月がありました。

◆過去にも労働基準監督署から是正勧告を受けています
ベルルミエールは、2014年にも茨城県の店舗で残業代不払い(労働基準法37条違反)について、労働基準監督署から是正勧告を受けています(http://esthe-union.sblo.jp/article/105692150.html)。しかし、結局、それは真摯に受け止められず、全社的な改善がなされないままに、他の店舗では違法な残業代不払いが生じていました。今回の新たな是正勧告を期に、全社的に長時間労働や残業代不払いを改善していってもらえるよう、エステ・ユニオンは求めています。

◆ちょっとした疑問からご相談をお寄せください!
みなさんのサロンでも同じような問題はありませんか?少しでも働いていて「おかしいな」と感じるところがありましたら、この機会にご相談や情報提供をいただけましたら幸いです。在職中に改善することはもちろん、在職中から証拠の集め方などを相談しておいて、退職の際や退職後に会社に対して請求することも可能です。ちょっとした疑問から相談をお受けしていますので、ご検討ください。