新年度が始まってから、はや1ヶ月が経ちました。4月から新しい職場で働き始めた方も、少しずつ仕事に慣れてきた頃かと思います。そのなかで、「働き方が事前に聞いていたものと違っている」と感じることはありませんか。
「実際に支給される給料が求人に書かれていた額より低い」「正社員の契約のはずが、最初の3ヶ月は研修期間だからアルバイトだと言われた」「勤務地が変更になって、予定の場所より遠くなってしまった」など、働き始めてから問題に気づくことがあります。こうした労働条件の相違やギャップのなかには、明確に違法といえるものも多くあります。
エステ・ユニオンに相談されたAさんも、求人・契約と実際の働き方のギャップに悩まされていた一人です。
全国に約50店舗のエステサロンを展開するB社にお勤めのAさんは、自宅からの通勤時間が20分程度の位置にあるサロンの求人に応募し、採用されました。しかし、入社してからすぐに勤務を命じられたのは、隣県にあるサロンでした。そのため、毎日1時間以上かけて通勤することになってしまいました。また、求人には給料が25万円と記載されていましたが、実際には残業代などを含めてもその金額に届きません。疑問に思ったAさんが店長に確認してみたところ、「最初の3ヶ月は研修だからアルバイト。そこからは能力次第で正社員になれるし、そうすれば給料も上がる」と説明されたそうです。契約は正社員として結んだはずですし、研修期間があるという説明もその時が初めてでした。
さすがにおかしいと感じたAさんはユニオンに相談しました。ユニオンの相談員からこの件に関する法的な論点の説明を受けるとともに、適切な記録の残し方についてアドバイスを受けて、店長や人事労務の担当者と掛け合うことにしました。会社側の担当者は、最初は問題をごまかそうとしていましたが、ユニオンの相談員と一緒に整理した記録などを提示すると、会社側の対応に非があったことを認めてくれました。結果として、Aさんは元々勤務を予定していたサロンへ異動となり、正社員として契約通りのお給料を支払ってもらえることになりました。
Aさんのように「おかしい」と気づいてから早いうちにご相談いただければ、問題を一定程度解決することも十分期待できます。ユニオンでは、専門の相談員が適切な対応のためのアドバイスや記録整理のサポートなどを通じて、問題の解決をサポートします。求人や契約の内容と実際の労働条件のギャップにお悩みでしたら、ユニオンまでお気軽にご相談ください。相談無料、秘密厳守で対応します。