【追記】エステティックサロンさくら(運営:株式会社ベルフェム)との労使紛争は、2019年12月6日現在、和解により円満解決しています。
先日、都内の「エステティックサロンさくら」(http://www.e-sakura.co.jp/index.html)との団体交渉がありました。
さくらでは、朝9時台から夜21時台までの長時間労働、休憩を1時間取れない、残業代がいっさい支払われないなどの問題があります。
さくらの労働問題の詳細については、過去のブログ記事を参照ください。
・「エステティックサロンさくら」は求人詐欺をやめてください! 残業代不払いで労基署から是正勧告も
・「エステティックサロンさくら」との交渉報告②~会社は元従業員の訴えに誠実に対応してください!~
・「エステティックサロンさくら」との交渉報告③~1店舗の全エステティシャンがユニオンに加入し、労働環境改善を求めていきます!
・「エステティックサロンさくら」との交渉報告④会社の不誠実な対応に対して抗議行動をしました!
エステ・ユニオンには現在、従業員と元従業員の8名が加入し、過去の未払い賃金の支払いと将来的な労働環境の改善を求めて会社と話し合いをしていますが、この間、会社はユニオンと約束した回答期限を守らない、労基署からの是正勧告に従わないなど、非常に不誠実な対応をし続けています。
会社に姿勢を改めてほしい、組合員の声を真摯に受け止めてほしいという思いで、この日はたくさんの支援者も駆けつけて、会社との交渉に臨みました。
交渉では、会社側がタイムカード上の打刻時間を実際の労働時間と認めるかどうか、未払い残業代を支払うつもりがあるかどうか等が論点となっていました。
組合員全員が出退勤のタイミングでタイムカードを打刻しており、休憩を除いて業務をしていない時間などないと証言していますが、会社側は「休んでいる時間があったんじゃないか」「全部が労働時間だとは思えない」など、根拠もなく主張するばかりでした。そして、残業代を払うつもりはないと断言したため、この日の交渉は決裂となりました。
団体交渉の後、目黒店、代官山店の前にて会社の問題をまとめたチラシを配布したり、店舗周辺にそのチラシをポスティングしたり、店舗の近隣で営業している企業等へ会社がユニオンや当事者の方へ誠実に対応するよう支援の呼びかけのお願いをしたりするなど、宣伝活動を行いました。
ビラを受け取られた方の中には、「たいへんですね、がんばって!」、「労基署からも指導されてるし、法律は守らないとだめでしょ」などの声をかけてくださる方もいらっしゃいました。労働組合は労働組合法という法律で会社が不誠実な対応をしている場合は、宣伝活動が合法的にでき、エステのようなサービス業では社会的評価の低下は大きなダメージになります。
代官山店前にて。たくさんのメンバーが応援に駆けつけました!
エステ・ユニオンでは、会社が労働基準法違反を認め、これまでの未払い賃金を支払い、今後の労働環境の改善に誠実に取り組むように、様々な働きかけを行っていきます。今後の動きにもぜひ関心をお寄せいただき、ご支援・ご協力をお願いいたします。