現在、退職時の研修費の請求(賠償予定の禁止)、健康診断の未実施、社会保険未加入、残業代不払い、有給休暇未取得などの問題を抱えて相談に来られた都内の小規模エステサロンP社で働く方と一緒に、環境改善のための団体交渉をしています!Aさんは、様々な違法行為があり退職を希望しましたが、2年以内に退職したら研修費を請求すると言われて辞められなかったため、相談に来ました。上の画像にある通り、「途中で辞めたら金を払え」という契約のは、違法がほとんどです。
◆P社への要求
1、退職時の研修費の請求(賠償予定の禁止)について
2年以内に退職すると入社時に合意させられたスクール費用を請求すると言われていますが、それは労働基準法の「賠償予定の禁止」に該当するので、廃止してください。
2、健康診断の未実施について
法律上、入社時及びその後1年に1回の定期健康診断は義務ですが、受けさせていないため、改善してください。
3、社会保険未加入について
アルバイトでも法律上の加入要件(週30時間以上の労働など)を満たしていれば社会保険に入れなければなりませんが、入れていないので、改善してください。
4、労働時間・未払い賃金について
定時前に早出出勤、定時後に残業をしていますが、実際の労働時間の通り割増賃金が1分単位で払われていないので、過去2年間の未払い賃金を払ってください。
①アルバイトの場合、早出出勤はカウントされず、残業は30分以上しないと残業代が払われません。
②正社員の場合、早出出勤はカウントされず、残業は30分を超えないようにタイムカードを打刻するように言われています。
5、有給休暇未取得について
アルバイトには有給休暇はないと言われましたが、今後法律通り付与するよう改善してください。
◆Aさんのコメント
会社と団体交渉をしてみて、会社の主張は嘘ばかりで納得できませんでした。社長は、現場の実態を知らないのかなと感じました。
会社には誠実に対応をして欲しいし、真実を明らかにして欲しいです。また、同様の状況に苦しんでいる同僚にも仲間になって欲しいです。
◆ちょっとした疑問からご相談をお寄せください!
みなさんのサロンでも同じような問題はありませんか?少しでも働いていて「おかしいな」と感じるところがありましたら、この機会にご相談や情報提供をいただけましたら幸いです。在職中に改善することはもちろん、在職中から証拠の集め方などを相談しておいて、退職の際や退職後に会社に対して請求することも可能です。ちょっとした疑問から相談をお受けしていますので、ご検討ください。