フィットネススパ「スイート・ピア」に対して労働審判を申し立てました

私たちはこの間、株式会社スイート・ピアと団体交渉を続けて来ましたが、これまで労働問題の解決にいたらず、組合員2名が本日8月20日付で同社に対して労働審判を申し立てました。本日、これについて、代理人弁護士の指宿昭一先生、当事者の組合員Aさん、Bさんが、厚生労働省にて記者会見を行いました。

<写真:右から、指宿昭一弁護士、ユニオンスタッフ、Aさん、Bさん>

大手フィットネスクラブ内にてエステティックサロンを展開するスイート・ピアでは、過労死ラインを超える長時間労働があったにも関わらず、「基本給16万円、技術手当3万円、達成手当3万円」のほか、残業代がいっさい支払われていませんでした。

昨年夏以降、従業員がエステ・ユニオンに加入して同社へ残業代を求めて団体交渉を行い、昨年12月には労使間で解決案に合意したにもかかわらず、その直後、別の組合員が会社へ未払い残業代を請求したところ、同社は合意を一方的に撤回してきました。その後、団体交渉と民事調停を経ても、会社は技術手当と達成手当が「固定残業代」であると主張し、未払い残業代の支払いを強固に拒否したため、今回の労働審判の申立てに至りました。

経緯の詳細は下記ブログを参照ください。

フィットネススパ「スイート・ピア」はユニオンとの約束を守ってください!

スイート・ピアは店長による従業員への差別発言とパワハラの謝罪をしてください!

組合員の声

Aさんより
私は、美容専門学校を卒業して免許もとりましたが、労働実態が余りにも酷すぎて美容業界を諦める人を多く見てきました。自分もそうです。求人詐欺が余りにも多く、何も言えずに泣き寝入りする人は少なくありません。低賃金で働かされて、休憩時間も取れない。美容の世界に入っているのに、働いている本人は体も心もボロボロです。美容業界が厳しいのは当たり前だとみんな思っていますが、違うと思います。そうゆう風に作ってしまう人がいるから当たり前のようになるのです。
専門学校に通って、一生懸命勉強して免許をとった方達に、私達の闘いを見ていただいて、夢を諦めて欲しくないです。ブラック企業が原因で美容やエステを嫌いにならないで欲しいですし、今回の私達の闘いがこの業界の労働環境を安定してくれるいいきっかけになる事を願っています。

Bさんより
ユニオンで団体交渉をしても、会社側が現場で働いている自分たちの意見を聞き入れなかったり、言い訳や嘘をついてでも認めようとしなくて、そういう態度を見てショックでした。こちらの意見を否定されて、このまま引き下がれないと思いましたし、会社が変わってくれれば、今働いてる人たちももっといい環境で働けるようになるだろうと思って、今回労働審判を申し立てることにしました。

ご支援・ご協力をお願いします

「固定残業代制度」は若者を使いつぶすブラック企業の典型的な手口です。20代のエステティシャン2人がブラック企業を相手に申立てたこの労働審判にぜひ関心をお寄せいただき、ご支援・ご協力をお願いいたします。

 

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